- 住所
- 〒988-0241 宮城県気仙沼市波路上岩井崎
岩井崎は、宮城県気仙沼市の中心部から10km南にある気仙沼湾入り口の岬。2015年に南三陸金華山国定公園を編入するまでは三陸復興国立公園最南端だった。石灰岩の岩場が続く岬で、波の高い日、吹き潮を見る事ができる。岩井崎石灰岩化石は宮城県の天然記念物に指定されている。
岩井崎はかつて難破船が多く誰が言うことなく「地獄崎」と呼ばれていました。
しかし享保8年仙台5代藩主伊達吉村公が領内巡視の途中この地に立ち寄り、
「かかる景勝の地を地獄崎とは不祥なり、これより「祝崎(いわえさき)」と呼称せよ」
これより祝崎と呼ばれるようになりました。
さらに吉村公は磯辺で遊ぶ子供たちを見て
「あまの子の遊ぶなぎさにおり立ちて 我も磯辺の 貝や拾はむ」
と詠まれました。
また、畳岩に登り釣りを楽しみながら天上高く噴き上げる浪の花、潮吹きを眺望されているとたまたま太陽の光で
潮が吹きあがるたびに虹の橋が美しく映し出され、
「天下の美観 虹景かな」とその光景に目を奪われました。
安政元年13代藩主伊達慶邦公が巡視の際に祝崎の鶴の寝姿岩をご覧になり
「崎の名の岩井が石に千代こめて やどれる鶴の寝姿を見る」
と詠まれ、それ以来「祝崎」を「岩井崎」と書き改め現在に至っています。